東京オリンピックのロゴマーク問題で、ついでに全国へ知られた施設です。
近くでの打合せのついでに見学してきました。
公共施設っぽさはなく、良くも悪くもTSUTAYAがやってそうな感じです。
敷地の四方が道路や通路に囲まれ、どこからでも入れて、公園のなかの一施設のようなつくりです。
いくつかの四角いコアを配置し、その隙間と周りをつなぐスペースをつかう作りはほかでもあります。
他と違うのは、つなぐスペースを主用途に使っていることでしょうか。
そして、そのスペースはフラットではないということでしょうか。
1階から建物周りの階段やスロープを歩くとコアの壁につくられた書架をみながら3階まで続いています。
使いやすさは別として、建物として楽しい空間の作りです。
身障者が使うには難があるのが公共施設としてどうかと思うところです。
都心とは違う地方都市の駅前再開発の例として、市も市民も期待を持っての開館で、その自由なつくりは正解だと思います。
来館者は若い世代が多いのも、その効果を発揮している証拠でしょう。
(ひとを写さないようにと施設から言われたので写真にはあまり人がいませんが)
商業施設的なアプローチでコストダウンしているところもありそうなので、定期的な内装、家具の更新が肝になってくると思います。
せっかくだから屋上テラスも常に開放してくれたらと思いました。
これができないのが行政なのかもしれませんが、建物の魅力を十二分に発揮できないのは残念です。
隣接の街区で解体工事が進んでいました。
再開発の機運は高まっていると思われます。